#今しか見れない #家の仕組み
下屋編
改修工事では、なかなか見ることができない家の仕組み(構造)を知ることができます。
今回は、下屋編です。
1.そもそも下屋ってどこのこと?
「下屋」と聞いて、パッとイメージできるのは、建築関係者もしくは雪国の方だけではないでしょうか。私自身も雪国に来るまで「下屋」という言葉を知りませんでした。
なんで、雪国の人なら知ってるかって言うと、冬になると「下屋の雪かきしなあかんねー」という会話になるからです笑
2.下屋の「トントン葺き」とは・・・?
大工さんが「この下屋はトントンブキだねー」と言ってたんです。
「トントンブキ」・・・?
「トントンブキ」・・・??
「トントンブキ」・・・???
教えてもらうと瓦の下地のことで、薄い木の板を敷き詰めている様式でした。
瓦をはがしたら、こんな状態。
薄い板を重ねて並べていくことにより、瓦の間をぬってしみ込んできた雨水が、下に流されていくとのこと。ちなみに、今はアスファルトを吹き付けたシートを敷いているということで、かなり簡単になったそうです。昔は、職人さんが1枚ずつ張り付けていたのを今はシートでばーっと笑
3.下屋の「トントン葺き」と呼ばれる由来は?
傷んでいるため、修繕する必要があります。まずは、剥がします。
そうすると、現れたのが、これっ!
「トントン葺き」と呼ばれる理由は、この写真にヒントが写っています♪
わかりますか??
もう少し、わかりやすくしてみましょう。
丸を付けてみました♪
(いっぱいありすぎて、途中で丸を付けるのがめんどくさくなったのは内緒・・・笑)
そう、釘(クギ)です!
板を張り、釘を打ち付ける金槌(トンカチ)の音「トントン」が由来だそうです。
※所説あるかもしれません。。。
ちなみに昔の職人さんは、この小さな釘を口の中に含み、口の中でうまいこと転がして1本ずつ打ちやすく手でつまんでたとのこと。
また、ひとつ。伝統的な技法を知ることができました♪
このトントン葺きの木板。せっかく歴史を紡いできたので、一部だけ残してもらっています。
なにに使おうか、良いアイデアあれば、お待ちしています!