地域まるっと体感宿 玉村屋は、様々な人の得意なことが集まることで、「泊まれる寺子屋」として、知恵が集まる場所を作っていきたいと考えています。そのため、我々いつものスタッフがお迎えするだけでなく、期間限定で異なる宿主が得意なことを生かして玉村屋を盛り上げていくと面白そうと考え、「〇〇×玉村屋」ということで期間限定で宿主を迎えていきたいと思います。
2021年11月中旬から約3ヶ月間は、静岡県出身の池谷謙吾さんに宿主をおまかせすることになりました!どんな方なのか、少しでも知ってもらえるようインタビューしてみました。
*期間限定の宿主がメインで玉村屋の運営もしますが、必要に応じて我々もおりますので、ご安心ください。
地域まるっと体感宿 玉村屋
野村直樹、中谷翔
今回は、期間限定の宿主として宜しくお願いします。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
静岡県出身の23歳です。東京の大学を卒業したあと、就職をせず、宮古島のホテルや伊勢志摩のグランピング施設などでリゾートバイトをしてきました。趣味は読書や散歩、音楽を聞くこと、最近はギターを弾いていることも多いです。音楽はandymoriやブルーハーツを良く聞くので、好きな方に会えると嬉しいです。他にも野球観戦や格闘技観戦が好きですね。割とどんな人でも楽しく喋れることが得意です。宜しくお願いします。
就職せずに、全国各地で働いていらっしゃるんですね。なぜ、就職じゃない今のような暮らしを選んだのですか。
今でこそ、世の中の大半が進む道である就職以外の道を選びましたが、元々の性格は「他と一緒がいい」と言う感じでした。高校卒業くらいまでは周りから浮きたくない、嫌われたくないから「みんなと一緒のものがほしい」「みんなと一緒のところに行きたい」と言う想いが強かったです。そういう想いは大学に入ってしばらく続いていたのですが、その反面、ストレスとか生きづらさを感じていました。
大学2年生頃から、本を読むようになりました。本を読むと自分が人生で接したことがない人の物語を知ることができきることを知ったのです。僕が好んで読んでた本の著者はどの人も、周りと一緒な生き方をすることを否定して、「当たり前というレール」から外れた世界で、心の動くままに生きていました。こういう生き方が、すごく衝撃的でした。
僕自身は、人に合わせるのが当たり前。それが楽で、正解だと思いこんでいたので、著者たちの「心の動くままに生きること」に衝撃を受けました。そして、自分もそう言った「かっこいい生き方」をしたいと思うようになりました。
その「かっこいい生き方」っていうのは、どんな感じの生き方ですか?
僕が読んだ本の著者が言っている「自分らしく生きていい」「自分の心に素直に生きていく」という感じですね。特に、アドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」や前田 裕二さんの「人生の勝算」「メモの魔力」、岡本太郎さんの「今日の芸術」が印象に残っています。
そう言った著者たちに影響を受けて、大学卒業後の生き方を決めたんですね。
様々な書籍を読んだり、自分自身で考えたりした結果、「就職という選択」が絶対の正解ではないという答えにたどり着きました。生活に困らないなら就職しなくてもいいと思ったのですよね。その結果、長年の夢だった、沖縄に住みたいというのを実現しようと思い、宮古島で住み込みリゾートバイトをすることにしました。
沖縄に根付いている文化とか海の音、音楽とかが好きで、沖縄本島や石垣島には行ったことがあるから、行ったことがない宮古島に決めました。
実際に住んでみたかった沖縄に住んでみて、どんなことを感じましたか。
僕は、自然に惹かれるので、無数に広がる星空や島全体に広がる自然を体感しました。自然に触れることで自分の存在がちっぽけに感じて、感覚が広くなったと感じています。自然体に、ピュアに生きていきたいと言うモチベーションにつながったのも他には代えがたい体験だったと思います。
宮古島での素敵な経験もあったかと思うのですが、他の人と違う道を進む不安とかは感じませんでしたか。
僕にとっては、会社員を選ぶという道の方が不安でした。もし、就職という道を選んだら、自分の心に正直に生きることができなくなると感じました。住み込みバイトでも生きることができると思ったので、自分の心の動く場所で人と会いながら生きている方が、自分の目標に対しては誠実だし、安泰かなと。
「自分の目標に対して誠実で安泰な生き方」が今の暮らしになったと思うのですが、どういう暮らしを目指していきたいですか。
実は、今のところ、こういう風に生きたいと言う具体的に自分の中であるわけではないです。「自分らしさ」というのが大切にしているキーワードのひとつですね。この先10年間くらいで、自分の軸を追求していきたいと思います。
そのために、ワクワクするなどの心が動く方へ進んだり、ご縁がつながると感じる生き方をしていきたいですね。僕自身がそういった生き方を実践することで、今まで僕が勇気を与えてもらった本の著者のように、僕のそういう姿を見て、進路に迷う人に勇気を与えられたら幸せかなと思います。もしかしたら「教育」っていうキーワードになるのかもしれませんね。
今までのお話を聞いていると、すごく強い想いを持っていると感じました。
今は、正直、自分がなにをしたいかが、わからなくっている状態です。具体的にというところにまで落とし込めていないですね。だからこそ、自分がなにをしたいか見つけるために、本当にいろんな経験をしたいって思っています。自分の心が動くような、いろんな価値観に触れたりすることが大切だと考えています。
もうひとつ思うのは、チャンスが巡ってきたときに、掴めるようなメンタルとかが必要ということです。就職しない選択肢も少しは不安がありますね。けど、焦って決めてしまうと、ピュアに向き合えないからチャンスが目の前にある時でも素通りしてしまいそうで。舞い降りてきた時につかめるような気持ちでいたいです。
いろいろ考えていらっしゃることがわかったのですが、いつからこういう考え方ができるようになりましたか。
いつか、、、わからないです。大学2年生の自分から見れば、今は異次元なレベル。ずっとこのことを考えています。常に考えているのですよね。どれだけ考えても正解が見つからないから、更に考えています。
今回、玉村屋に住み込もうと思うようになったのはなぜですか。
僕は今、住み込みバイトをして全国を回っていました。住み込みバイトだと、どうしても週5,6日は働くことになり、残りの休みは、現地でできた友達と飲んだりして楽しいけど、経験できることの限界が見えたんですよね。楽しいけど、前に進んでいない感じがあって、だから新しいなにかを探していました。そんな時に友達から、この制度を紹介されて、すごく楽しそうってワクワクしました。
宮古島や三重県のリゾートバイトは接客業だったから、一従業員として働いていました。それは目の前のことだけで完結する仕事なんです。ゲストハウスの宿主になると、いろんな視点でものを見ることになると思います。いろんな人と会う中で、自分の世界を広げたいと思います。
玉村屋で生活する間にどんなことをしていきたいですか。
まずは、玉村屋の宿主として、しっかりやっていきたいですね。接客業の集大成というほどでもないですが、今までリゾートで働いてきた経験を生かして、全力でゲストを迎えて、玉村屋での滞在を楽しんでもらえると自分にとっても嬉しいです。玉村屋がゲストにとっても、居心地の良い空間になるようにしていきたいです。
個人的な部分では余白を大切にしたいと思います。余裕ができた時間で、本を読んで新しい世界を広げたいと思います。
あとは、滞在中にギターで曲を作りたいと思います。僕にとって音楽は、自分が楽しくいきるためのパーツのひとつなので、楽しみたいと思います。
そういった玉村屋での経験もしつつ、その後はどういうことをしていきたいですか。
具体的なものは全く決まってないですね、というかあえて決めないようにしています。玉村屋の話も2週間前に決めました。その前に次を決めていたら今回のこともなかったので、先の予定は決めすぎないようにしています。
とにかく、いろんな経験をしたいです。直感とご縁を大切にして、いろんな人と場所に会いに行き、自分がワクワクするなにかを見つけていきたいと思います。やっぱり僕は、自分の生き方でワクワクして自由に生きる方法法があることを自分で証明したいと思っています。そして、その経験を人に伝えていける人生にしていきたいですね。
熱い想いをありがとうございます。最後に玉村屋ゲストに向けてメッセージをお願いします。
自分も宿主という立場ですけども、成長過程のひとりなので、いろんな考えとか経験とかをゲストの方と共有して、ご縁があった人と楽しい人生を一緒に作っていきたいと思います。玉村屋でほっと一息ついてもらって、田舎での余白や癒やし、インスピレーションを感じ取ってもらえば嬉しいです。そのために、くつろいでいただける空間を作れるように全力でおもてなしをするので、ワクワクしながら来てください。
やっぱり、ワクワクという言葉がいっぱい出てきますよね。
それがすべてですね、自分自身の判断基準。どんな場所や何をするのかを決めるための。
という想いを話してくれた謙吾さんが、11月中旬から約3ヶ月。玉村屋の宿主を努めてくれますので、ぜひ会いに来てください!