玉村屋の新しい歴史の始まり
2019年2月。約10年空き家だった旧玉村家が「地域まるっと体感宿 玉村屋」に生まれ変わります!コミュニティースペース&宿屋の開業に先立って、お披露目会を兼ねた「プレオープンマルシェ」を開催しました。
旧玉村家は、昭和4年頃に建てられたと記録されており、約90年の町家です。約10年間空き家になっていた建物を改修しました。近所の方々が口を揃えて言うのは「この家には遊びに来たことがあるよ」「おばあちゃんが人を呼ぶのが好きだったからね」と。人が集まる場所「コミュニティースペース&宿屋」になるのが運命だったよう。そんな玉村屋のプレオープンに相応しいお披露目会にしたいと考え、今までに開催してきた「地域から楽しいを生み出す会」のように、大学の先生などの有名な人の講演会ではなく、参加者と同じ目線で、自分の好きなことを語れるトークイベントと、手作りのものを販売するマルシェを開催しました。
来場者は約80人
買い物にきた方、トークを聞きに来た方、昔の建物を知っているから変化したのを見に来た方など。総勢80名以上の方がお越しになりました。町外からお越しになった方も多かったのですが、今回は圧倒的に玉村屋が位置する今庄地区からお越しになった方が多数。それだけ地域の方に見ていただけるのは、地域と共に生きていく玉村屋ならではの姿だと感じました。
7つのテーマで、想いを伝える
トークは7テーマ。越前和紙やら鉄道やら、農業に家庭の教育方針、温泉入浴、鉄道、生き方などなど。本当に多種多様なテーマで話していただきました。話してくれたのは大学の先生などではない、無名の専門家たち。それぞれ本業だったり、本業の傍らでやっている趣味だったりはするものの、みなさんの知識は相当なもの。
今回のトークイベントで参加者の方に感じてほしかったのは、自分では大したことがないと思っているちょっとした趣味でも周りには関心を持ってくれる人がいることです。玉村屋で大事にしているのは「日常にちょっとお邪魔する」と言うこと。専門家が特別な機会を用意しなくても、ひとりひとりのちょっとした趣味、好きなことが外から来た人が体験したい「日常の暮らし」だったりします。「こんなこと好きなんだけどな」を話してみてください。
「モノ」を通じたつながりづくり
玉村屋で作る予定の「モノ」からつながるショップコーナー。ここでは、作った人を紹介できる「モノ」だけを取り扱う予定をしています。それは「モノ」を入り口に人のつながりを作りたいから。自分が「いいな」と思うものを作る人は、自分と感性が近いかもと思いませんか?このストリーを聞いてみたいと思いませんか?そんなきっかけから、人をつなげたいと考えています。
今回は、そのプレショップとして、7人の方に出店いただきました。それぞれ工夫した展示の仕方や、商品のラインナップなど。買う方も売る方も「モノ」を共通の話題に、幸せになれる時間だったように感じました。
特設コーナー。総選挙?!
清き一票をお願いします!と言っても国や地方自治体の選挙ではありません。今日、選んでいただくのはひまわり。実は当法人の代表理事でもある野村直樹が主宰する「野村フラワーフラワー」では春にまくひまわりを選ぶ総選挙を行いました。自分が投票した歌手がセンターに立つのが嬉しいように、自分が投票したひまわりが市場に並ぶのもちょっぴり嬉しいことかもしれません。
選挙の結果、当選したのがサンリッチシリーズ「アースウォーカー」に決定!
ひまわりのイメージの代表格「黄色」ではなく、「赤色」が選ばれたのは、玉村屋に来た方が今までの固定概念に捉われることなく、新しいことにチャレンジしていこうという気分になったからなのかもしれません。6月~7月の開花を目指して頑張るとのことですので、たまむらや通信でもご紹介していこうと思います。実物を見たい、収穫したいという方はぜひお越しください。
玉村屋で見てみたかった光景がここにあり
なんと言う、この緩い感じ。しかし家ではありません。ここは玉村屋の2階ラウンジ。宿泊者専用のラウンジですが、「第2の実家」を目指している玉村屋のワンシーンでした。
今、ここからハジマル
約80人の方にお越しいただいた「玉村屋プレオープンマルシェ」。お披露目会も兼ねており、多くの方にお越しいただけたことをとても嬉しく思いました。それと同時に、ここがゴールではなくスタート地点であることを感じました。ここから始まって人が集う「第2の実家」になるよう、みなさんと一緒に居場所をつくっていきたいと思います。