【11月限定】知る人ぞ知る、スモークな干し柿「今庄つるし柿」づくり体験

暑い夏が終わり、だんだん気温が下がり始める頃。田舎の山際はオレンジ色に染まります。玉村屋からほど近い山際には、岐阜県から伝わったとされる「長良柿」が並んでいます。

この長良柿は、そのままだと食べることができない渋柿。昔から人は渋柿をいかにして食べるかを考えてきました。アルコールをかけたり、塩漬けしたり、お湯につけたり。きっと何度も何度も、渋い思いをしながら知恵を絞ってきたのでしょう。その知恵のひとつが燻して作る「今庄つるし柿」です。

他の地域ではやっていない”燻した干し柿”であるつるし柿は、福井県南越前町が誇る技術。この技術を未来に繋げようと頑張る生産者さんと一緒に、つるし柿を作ってみませんか?

目次

日本唯一の「燻し製法」を体感

つるし柿と聞くと、「あぁ、どこにでもある干し柿のことか」と思うかもしれません。
しかし、ここのつるし柿は他とは一味違うのです。燻すことで渋みを抜き、かつ保存性を高めたつるし柿で、口に含むとスモークな香りが漂います。「干し柿が苦手なので、試食は、少しだけで・・・」と遠慮気味に、つるし柿を口に運んだ多くの干し柿を苦手な人が、「これは美味しい」と言うのを何度も見てきました。それが、この地域ならでは「今庄つるし柿」です。

生産者が減っていく・・・

そんな美味しい今庄つるし柿も生産者が減っていく一方。全国の一次産業の多くと同じで「高齢化」と「後継者不足」に悩んでいます。つるし柿は、収穫から箱詰めまで全てが手作業。しかも、11月が生産シーズンでそれ以外のシーズンに作ることができません。そんなことからも近年、つるし柿の生産者さんは減っています。しかし、そんなつるし柿を後世に残していきたいと頑張る生産者さんがいます。私たちの体験では、つるし柿を日々作っている生産者さんの工場を訪れ、つるし柿を作る体験をすることができます。

体験の流れ

体験は時期によって、収穫からできるか、すでに収穫された柿がある状態からスタートするのかが異なってきます。(11月下旬に近づくと、安全に収穫できる場所にある木に柿が残っていおらず、収穫ができない場合があります)

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つるし柿に「10の手間」がかかる理由をご案内

まず最初に、「今庄つるし柿」がどのようにできるのかをご紹介します。つるし柿は「10の手間がかかる」と言われており、丁寧に時間をかけて作っていく作業工程となっています。
当日にはご覧いただけない作業工程も含めて、写真をお見せしながら説明し、まずは、つるし柿について知っていただくことができます。

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柿の収穫から体験

ここの地域の柿の木は、高く伸びているのが特徴。そのため、長い竹竿を使って収穫します。生産者の方々は高い木に、二段ハシゴをかけて登っていきますが、体験の方々は安全に収穫いただけるよう、竹竿が届く範囲での収穫をご案内していますので、安心してください。

そのため、終盤に差し掛かると低いところに柿が残っておらず、ご自身で収穫をしていただくことができない場合もございますので、ご了承ください。

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ひとつずつ丁寧に皮をむく

収穫してきた柿をひとつずつ、皮をむいていきます。皮むきには、柿専用の皮むき器を使います。この道具の刃はあるものをリサイクルして作られています。それは一体、なんでしょうか??

答えが木になる方は、体験したときに聞いてみてください。

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柿縄に吊るして完成

ひとり5個むいてもらったら完成です。完成したら、柿縄(かきなわ)と呼ばれる、つるし柿専用の吊るす縄に吊るしていきましょう。昔ながらの道具を使って吊るしていくのも、他ではできない貴重な体験になるでしょう。

吊るした「今庄つるし柿」は、そのままお持ち帰りいただいたご自宅で干してもらっても良いですし、工場でお預かりして燻したのちにお渡しすることもできます。(その場合、後日引き取りにお越しいただくか、別途送料がかかりますがお送りすることも可能です。)

教えてくれるのは、株式会社杉休の長谷川さんと三浦さん

玉村屋ではただの体験メニューではなく「地域の日常におじゃまする」をコンセプトに、地域住民の暮らしを少し体感してもらうことを大切にしています。だからこそ、体験の内容だけではなく、こんな人に会えるよということをお伝えしたいのです。この体験では、移住者ながら、今庄つるし柿を後世に伝えようと頑張る株式会社杉休の長谷川さんと三浦さんが案内してくれます。

「どうしたらできるかを考えれば良い」と様々な場面で、口癖のように話す三浦さん。そう、彼こそが移住者ながら、高齢化後継不足で、生産者が減少している「今庄つるし柿」を後世に残そうと頑張っている生産者の一人なのです。

そもそもつるし柿とは・・・?

日本でも珍しい燻し製法で作る「今庄つるし柿」は今から約450年ほど前に旅の僧侶が、その製法を伝えたとされています。そのつるし柿は、「10の手間がかかる」と言われるほど、丁寧に作られてきました。
・木から収穫する
・枝を吊るすのに程よい長さに切る。
・ヘタを取る
・皮をむく
・ひとつずつ、柿縄に吊るす。
→この柿縄も1本ずつ手作りで作られます。
・燻すための乾燥炉(燻す小部屋)に入れ、丸3日間燻し続ける。その間は夜中でも火を絶やすことはありません。
・ある程度乾燥した、ひとつずつ手で揉んで味を均等化する。食感をよくする作業。
・さらに燻す
・湯で軽く洗って、ススなどを落とす
・最後に天日干しで乾燥
というほど、手間がかかる作業が必要です。
特に大変なのは、夜も火を絶やすことなく燻し続ける作業だと言います。そんな大変な製造工程だからということや、11月のシーズン中しかつるし柿の仕事がないということなどもあり、近年若い人たちが後を継がずに、つるし柿を作るのを辞めていく家が増えていっています。

他の人がやらないから、自分がやろう

そんな中、今回の案内人である生産者の三浦さんが、生産組合の会長と共に、農業組合などにつるし柿の振興のために力を貸してほしいと頼みにいったことがありました。しかし、残念ながら農業組合などの公的機関は積極的に力を入れることができないという回答だったとのこと。これを聞いた三浦さんは、「だったら、自分が会社を作って、つるし柿が後世に伝わるような生産体制を取る!」と覚悟したそうです。
会社を作り、新しい工場を建てた三浦さん。歳を重ねたら多くの人が、変化を嫌い、何もチャレンジしようとしなくなる中、リスクを取りながらもチャレンジする姿に学ぶことが多いでしょう。

縁の下の力持ち、長谷川さん

そんな三浦さんを支えるのが、縁の下の力持ちである長谷川さん。旗をたて「こっちだ!」と進むことは得意だけども、細かい調整が苦手な三浦さんを見事にサポートする影の功労者です。最近では、社長の三浦さんではなく、専務の長谷川さんが実際の作業工程などを取りまとめる工場長的役割もされています。そんな長谷川さんも地元出身ではないながらも、定年退職後に三浦さんの考え方に共感し、参画した人。歳を重ねてもチャレンジする人が、三浦さんだけではなかったのも、今がある大きな理由かもしれません。

そんなつるし柿を作るお二人の日常である「今庄つるし柿づくり」を体験をしてみませんか?

体験概要

当体験をご希望の場合は「選べるDeeply体験プラン」でご予約ください。

期間

11月

その年の成熟具合によっては、月末にはお受けできない可能性がございますので、ご希望の場合は、上旬〜中旬をお勧めします。

時間

午前の部:9時〜11時
午後の部:13時〜15時
*その他、時間の希望がありましたら、お問い合わせください。

持ち物・服装

柿の汁がついて汚れても良い服装(柿の汁が服につくと洗濯では落ちないことがございます)

対象年齢

お子様もご参加いただけますが、お使いいただく使い捨て手袋が大人用しかございませんので、予めご了承ください。

その他

収穫は野外で行う体験のため、当日悪天候の場合、事前に収穫した柿を使って体験いただく場合がございます。
また、シーズンの終わりがけには、安全に取れる場所に柿が残っていない場合もありますので、その際も生産者が事前に収穫した柿をお使いいただきます。

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