玉村屋から車で10分ほどにある福井県南越前町南条地区。夏になると、ピンク色の花に染まる田んぼが現れます。それは、この地域の特産品である「花ハス」が栽培されている田んぼ。7月・8月限定で、田んぼの中に咲くハスのつぼみを収穫しませんか？
日本最大級の花ハスの産地で収穫体験
あなたは「ハス」と聞くと、どんなイメージがありますか？
蓮根（レンコン）、お寺の池に咲く花やお仏壇に供える花といったのを想像するかもしれません。
ハスは古代から、仏教の世界には馴染み深い花。そんな花を育てているのが、南条です。
出荷は早朝から
花ハスの収穫、出荷はお盆前の早朝から行います。その理由は３つあります。
まずは、花の状態が良いこと。朝だと夜の間に吸い上げた水分が蒸発する前に収穫をすることができます。そのため、早朝の収穫が持ちが良いとされています。
続いては、市場の競りの時間に合わせること。収穫した花は束ねて、箱に詰めて市場に向けて出荷をします。そのスケジュールに合わせると早朝からの収穫が良いのです。
最後に、人に優しいこと。実はこれが一番重要な理由なのかもしれませんが、ご存知の通り、お盆前は夏本番。そんな日中に収穫作業をしていては、収穫する人間もバテてしまいます。収穫は機械化されていないので、1本1本を人の手によって収穫して行きます。だからこそ、収穫する人にも優しい早朝収穫というのも理由にあります。
体験の流れ
早朝に収穫するのは、出荷用の収穫の話。「そんな早い時間から行けない〜！」と思った方もご安心ください！玉村屋で体験として開催しているのは、午前中もしくは夕方。日中の一番暑い時間帯を除いた時間で体験ができます。
まずは、収穫の準備として、長靴に履き替えます。
泥の田んぼの中を歩くので、股下までの長い長靴を貸し出しますので、ご安心ください。
長靴に履き替えて、準備万端！
田んぼに入ると、あたり一面に広がるのは葉っぱと花。
出荷の時は、開いた花ではなくつぼみだけを収穫しますが、収穫体験では、お好みの好きな花を取ってください。
収穫の本数に制限はないので、持ち帰れるだけ好きなだけお取りいただくことができます。
収穫体験では珍しい「取り放題」
収穫した花は、花束にします。花を育てる農家の井上さんが、優しく丁寧に教えてくれるので、初めてでも、器用さに自信がなくても大丈夫！
時間をかけて何度か挑戦すれば、綺麗な花束が出来上がります。
花束を作りながら、花はすの歴史や栽培の工夫など、リアルな話を聞くことができます。
教えてくれる花ハス農家の井上さん
玉村屋ではただの体験メニューではなく「地域の日常におじゃまする」をコンセプトに、地域住民の暮らしを少し体感してもらうことを大切にしています。だからこそ、体験の内容だけではなく、こんな人に会えるよということをお伝えしたいのです。この体験では、南条蓮生産組合の組合長でもある井上さんが案内してくれます。
「まぁ、コーヒーでも飲めや」から始まる井上さんの会話。一言で言うなら「田舎暮らしに必要なスキルをすべて持ち合わせている人」と言える人です。話を聞いていても「そうだったのかぁ」と思うところが多くあります。
花ハスの収穫から、山仕事、ちょっとした工事まで
井上さんのような人に「本業」という言葉は似あわないかもしれませんが、メインで作っているのは蓮の花。仏教の花としてお盆に出荷のピークを迎える花です。これを生産しているのがメインの仕事ですが、井上さんはそれにとどまることなく、米も作り、野菜も作り、漬物も作って、山に入って木を切る。そして薪にするといったようにここでは書ききれないほど、幅広くやっていらっしゃいます。
「ほしい」と思う人のために頑張るところ
お盆の花として出荷される花ハス。葉っぱの部分はお茶にしたり、パウダーにしてうどんにしたりと他にも使い道がたくさんあります。しかし、全て手作業であるため、手間がかかります。手間がかかるということは人件費がかかるということ。そして、値段も高くできないので、あまり利益になっていません。だからと言って井上さんは蓮茶づくりをやめません。だって、「蓮茶がほしい」と待ってくれる人がいるから。
結構、サービス精神旺盛
花ハス出荷のピークを迎えるお盆前は、めちゃくちゃ忙しい井上さん。そんなときでも私たちがゲストを連れていくと、いろいろ話をしてくれたり、やって見せてくれたりとサービス精神旺盛。
そんな井上さんの日常である「花ハス」の収穫体験をしてみませんか？
体験概要
当体験をご希望の場合は「選べるDeeply体験プラン」でご予約ください。
期間
花ハスが咲く、７月〜８月
＊出荷繁忙期である、８月１日〜16日は除きます。
時間
午前の部：９時〜１１時
午後の部：１５時〜１７時
＊その他、時間の希望がありましたら、お問い合わせください。
持ち物・服装
田んぼの泥に汚れてもよい服装（長袖、長ズボン）、泥に汚れて捨ててもいい靴下
着替え・帽子・飲料
貸し出しの長靴について：貸し出し用長靴のサイズが、24センチ以上のみとなります。申し訳ございませんが、24センチ未満の方は、歩きづらくなります。また、各サイズ限りがございますので、同行者の方が同じサイズであれば、皆様分貸し出すことができかねますので、ご了承ください。 長靴を使われない場合は、捨てても良い靴下の二重履きをオススメします。田んぼの性質上、裸足で入られると怪我をする可能性がありますので、ご遠慮ください。
対象年齢
お子様もご参加いただけますが、貸し出し用長靴がございません。捨てても良い靴下などで足を保護した上でお入りください。
また、ハスの葉っぱがお子様の背丈を越えますので、参加中は大人の方が目を離さないようにお願いします。
その他
野外での体験のため、当日悪天候の場合、予約確定後であっても体験を中止させていただく場合がございます。 体験中止のご連絡は前日の午後５時までに行います。
